「ご先祖探しスーパーDB」を構築中

家系図 ルーツ

第97

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1.家系図ニュース~明日(7月7日)TOKYO-FMの番組に出演予定
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こんにちは、行政書士の丸山学です。

明日、ラジオのTOKYO-FM『SUNTORYSATURDAYWAITINGBAR』というサントリー
提供の番組に出演予定です。テーマはもちろん「先祖探し」です。時間は17:00~17:55です。

設定としては、私が「AVANTI(アヴァンティ)」という元麻布の閑静な住宅街にたたずむイタリア料理店の客で、そこの常連客と会話をするという事になっています。お時間のある方は、ちょっと聴いてみてください。(ラジオ以外での聴取方法は下記番組HPをご参照願います)

TOKYO-FM「SUNTORYSATURDAYWAITINGBAR」(全国37局ネット)
《放送日時》毎週土曜日17:00~17:55
《放送予定日》7月7日(土)予定
《提供スポンサー》サントリー
《番組HP》http://www.avanti-web.com/


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◆twitter『ご先祖探し実況生中継ツイッター』
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◆私(丸山学)の著作 重版『先祖を千年、遡る』(幻冬舎新書)
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2.「ご先祖探しスーパーDB」を構築中
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上記のとおり、ラジオ出演や書籍の執筆などの広報的な活動も行っています。そのおかげで、家系図や先祖探しの魅力を多くの方に知っていただけるという事も嬉しい事なのですが、そうした活動の積み重ねで信頼を得られるというのも調査活動上は非常に大きな効果があります。

通常、先祖探しの業務に大学教授などの研究者が力を貸してくださるという事はないのですが、本を多く出版するようになってから、歴史的な史料の所在について面識のない著名な大学教授の方に手紙で質問をしても返事をいただける事もあるようになりました。

また、調査活動のなかで個人の方に協力をいただく際にも書籍を出版したり、メディアに登場している実績があるおかげで信頼を得やすくなりました。
そういう意味では広報的な活動も(時間が取られるのは厳しいですが)続けていかなければならないと感じています。

…ところで、今も先祖探しの日々ですが、夜や休日などを利用して丸山事務所特製の『ご先祖探しスーパーDB(データベース)』なるものを製作しています。

これまで膨大な数の家系図作成・ご先祖探しの活動の中で、考えてみますと当事務所には途方もない数の歴史的史料が蓄積されています。歴史的史料といいましても、織田信長や豊臣秀吉といった著名な人物に関するものではなく、一般の農民、町人、武士に関するものばかりです。

しかし、よくよく考えてみますと、そうした市井の人々の記録を体系的に集めている機関というのはない訳です。もちろん、各地域ごとに古文書収集や各藩の記録は収集していても全国的な庶民、武士の記録をデータベース化しているものはありません。

そのために先祖探しにおいては、そもそも目的とする村の宗門人別帳や検地帳、お寺の過去帳が存在するのか?という点から探していかねばならず苦労する訳です。武士の記録でも、上級武士の記録は各藩の分限帳が活字化されていることも多いからよいのですが、下級武士のものとなると各地域に残る明治初期の士族の記録などを
丹念に見ていくしかありません。

…で思ったのですが、毎日のようにありとあらゆる先祖探し用の史料を探し、それを写真撮影したりコピーを取っている当事務所のそれら記録は、検索しやすいようにしておけば、とても有益なものになるのではないかと気づいたのです(もちろん、実際には前々から分かっていましたが…)。そこで重い腰をあげて、今、データベース化に取り組み始めたという訳です。

特に必要なのは江戸時代後半~明治初期の「宗門人別帳」「検地帳」「分限帳」「明治期の士族・卒族の記録」などです。それがあれば、戸籍で判明した古いご先祖様名と照合が出来ます。

特に武士、士族の記録は、出来れば全てテキスト化して名前で検索をかけられるようにしたいと思っています。武士は明治時代になってから北海道にわたり、末裔が戸籍を取っても本州のどこからやってきたのかが分からないことが多くあります。そうなると、そもそも武士だったのか?どの藩だったのか?という事すら分からず、事実上お手上げとなってしまいます。しかし、名前で検索がかけられれば、ご先祖様の記録と出会う確率が急激に増大します。

また、農民、町人だった場合には江戸期の史料には名字が記されていませんから、テキスト検索をかけても無駄です。こちらは、とにかく江戸期の旧村・町名で画像を整理しておく予定です。

戸籍でご先祖様の最古の本籍地が分かれば、その村や町の名前で検索して、その町村の史料(人別帳、検地帳)があればすぐにその画像にアクセスできるようにしておきます。

江戸期の村は6万以上ありましたから、いくら私が所蔵している各町村の史料をデータベース化しておいても、そこにヒットする確率はまだまだ少ないといえます。しかし、それも今後積み重ねて、さらに私が引退した後には誰かに引き継いでもらえば100~200年後には凄いデータベースになると信じています。

先日、ウチで画像(あるいはコピー等)を所持している宗門人別帳を整理して、今、少しづつ目録として入力を始めています。現在、200件ほど入力が終わりました。つまり、約200町村分の人別帳です。

これまで収集していながら、古いメディアに記録しているものも、これから掘り返して入力していきます。おそらく300町村分はあると思います。
今後の調査で収集したものも随時入力していきます。また、承諾を得て撮影したお寺の過去帳もデータベース化していきます。

武士の記録については前述のとおり何とか全藩分の藩士の氏名をテキスト化して、すぐに検索できるようにしたいと思います(現在は、テキスト化されていないので単純に目で探していくしかありません。どの藩と分かっている分はよいのですが、そうでないと難しいのが実状です)。

また、古い戸籍も貴重な史料になります。調査で収集する中で明治19年式の戸籍について表紙画像だけはスキャンして残しておきたいと思います。これも、ゆくゆく取得できない貴重なものになります。

但し、この『ご先祖探しスーパーDB(データベース)』の内容は公開する訳にはいきません。いくら承諾を得て集めた史料とはいえ、お寺の過去帳や人別帳、戸籍は公開すべき内容ではありません。これは、所蔵者にも「一般に公開することはしません」との約束のもとに収集させていただいていますので守らなければなりません

しかし、こうしたデータベースが世の中のどこかに存在している事は重要です。いつか学術的な意味を持つかもしれませんし、皆様の末裔が将来、ご先祖探しを当事務所にご依頼をいただいた際にも大いに役立つことでしょう。(但し、ネット上で差支えない範囲でチラッと、どんなものかが分かる画面は公開できると思いますので、その時はお知らせいたします)

また、こうした事をしておくと、今現在の調査で「どうしても史料がなく、ご先祖が分からなかった」という案件の分でも将来的に必要な史料が出てくる可能性を残せます。

実は、必要な史料が別の案件の調査過程でたまたま出てくるという事も実際にありますので。

この後しばらくは、書籍の執筆等もない予定ですので、調査の合間をぬってデータベースの構築を進めていきます。