【書籍】先祖を千年、遡る

先祖を千年、遡る 名字・戸籍・墓・家紋でわかるあなたのルーツ(幻冬舎新書)

先祖を千年、遡る

 

 

~あなたも名家の末裔だった!~

自分の先祖はどんな人物だったのか?

日本人の90%が江戸時代、農民だったとされるが、さらに平安時代まで千年遡ると、半数は藤原鎌足にルーツがあるという。

今は庶民でも、かつては名家で、歴史的な事件の渦中にいたかもしれない。

先祖探しのコツは、二方向から。
まず名字・家紋からおおよその系譜にあたりをつけ、同時に、古い戸籍や墓石の情報から、寺や郷土の記録を
たどるのだ。最終目標は、千年前の自家の姓を明らかにすること。

先祖探しのプロが、自分自身の謎を解く醍醐味とその具体的手法を伝授する。

【目次】

第1章 自分のルーツは意外と分かる
  ・千年遡ると日本人のルーツは天皇家・藤原氏が大半を占める
  ・藤原氏の末裔でいちばん多い名字は「佐藤」
  ・天皇家から出た名字、藤原氏から出た名字
  ・名字のルーツは土地にある
  ・自家が現在まで存続しているのはすでに名家の証
  ・江戸時代の身分だけでは名家か否か判断できない
  ・「名字+家紋」で推測できる出自
  ・憚りの文化が家紋を変更させる
  ・家紋は絶対視できないが大きなヒントが隠れている
  ・日本の戸籍は完璧なリンクシステムでできている
  ・戸籍の本来の目的は「徴税」と「徴兵」だった
  ・お墓は雄弁に語る

第2章 名字・家紋から見える自家の歴史
  ・ご先祖探しは「謎解き」の面白さ
  ・五百年以上遡ると今とは違う名字になるのが一般的
  ・朝廷の姓、武士の名字
  ・古代から変わらぬ姓を名字として使っている場合もある
  ・渡辺姓だから川の「渡し」をやっていたとは限らない
  ・名族「清和源氏」から出た名字を見る
  ・名字を生んだ土地一覧
  ・家紋は自家の歴史を推理する道具になる
  ・武家の家紋は「シンプル」、公家の家紋は「優雅」

第3章 戸籍をたどれば江戸時代のご先祖名が出てくる
  ・「下から」先祖を遡る
  ・現在でも明治19年式の戸籍まで取れる可能性がある
  ・戸籍にある事実の羅列から先祖の生活が見える
  ・戸籍用語を知っておこう
  ・本籍地を地名辞典で確認する
  ・本籍地は移動していないケースが多い
  ・「地租改正」で土地はそのまま所有を許された
  ・武士もそのまま土地を与えられた可能性が高い
  ・郷土史で自家の名字に注目する
  ・次に郷土史の「戸長」「区長」に注目する
  ・郷土史で知る大事件、小事件
  ・地域別、幕末・維新の大事件一覧

第4章 菩提寺と墓石で江戸・明治期の自家の歴史を紐解く
  ・不名誉な事柄も寛容に受け止めよう
  ・まずは同姓宅に手紙を出すところから始めよう
  ・菩提寺の過去帳からご先祖様名が分かる
  ・人物を特定するには屋号が大事
  ・過去帳はいつのものから存在するのか?
  ・過去帳以外に有益な記録があることも
  ・墓石から埋もれた情報を引きだす
  ・気になるお墓があればお墓の前に手紙を置こう
  ・戒名からご先祖様の暮らしぶりを感じる

第5章 千年のルーツ知るためのテクニック
  ・目標設定は「200年」「400年」「千年」
  ・400年以上前になると史料の残りが悪くなる
  ・明治時代と江戸時代をつなぐフックを見つける
  ・村の古文書を探す
  ・人別帳・検地帳の読み方
  ・分限帳から武士の悲哀を読み解く
  ・あなたの先祖が下級武士だったなら
  ・分限帳はどこにある?
  ・戦国時代の武士の記録も意外とあるもの
  ・最後の成果は執念で差がつく