「分限帳」に記載されている名前と「戸籍」の名前は異なる?

家系図 ルーツ

第66

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1.家系図ニュース~北越の「400年たどるコース」調査完了
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こんにちは、行政書士の丸山学です。

それにしても今年の天候は異常ですね。4月だというのに現地調査で吹雪に見舞われることが一度ならずありました。それでも現地の方々に温かくご協力をいただいた関係で、全てスムーズに進みました。(こちらの調査のために事前に雪かきをしてくれていたり…本当に感謝です)

さて、今月は4件抱えている「400年たどるコース」のうち一件の調査を無事に完了させることが出来ました。ご依頼をいただいてから2年近くを要してしまいました。結果的には戦国時代の某豪族家へとつながっていったのですが、最終局面ではその末裔の方やその豪族家の研究をされている学芸員の方にもお世話になりました。

それらの方々には最初から直接アクセスできた訳ではなく、ネット上でそれらのテーマで情報発信をしていた方にアクセスし、そこから紹介につぐ紹介で末裔の方、研究者の方までたどりつきました。

インターネットというのはご先祖探しの強力な武器になるという事を改めて実感した次第です。何にしても400年を超える家系図が出来て本当に良かったです。あとの3件の「400年たどるコース」もそれぞれ苦悶している最中ですが、粘り強く調査を進めていきたいと思います。



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2.「分限帳」に記載されている名前と「戸籍」の名前は異なる?
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よく「武士の家は江戸時代でも家系をたどるのが簡単だ」という事が言われます。

しかし、実際に多くの武士の家の家系調査をしている当事者からの実感を言わせていただきますと簡単という事はとても言えません。武士であれば藩の分限帳があり、そこに苗字も名前も記載されている。

一方、古い戸籍には幕末のご先祖様の名前が載っているので、その名前を幕末の分限帳に探せばよい~という論理だけでいえば確かに簡単なようにも思えます。ところが、実際は同一人物であっても分限帳に記載されている名前と戸籍に記載されている名前が同一とは限りません。

分限帳の記載方法は藩や年代によっても異なりますが、原則的には藩士名は「通称」で記載されます。昔は高貴な人の実名を呼ぶことは失礼であり避けるべき事でした。 ですので江戸時代の武士も実名(たとえば康恒)のほかに通称(たとえば久右衛門)を持っていて、分限帳に記載されるのは久右衛門の方なのです。

それでいながら明治時代になり戸籍が編成される際には主に実名で届出ていますので名前は康恒になってしまいます。

丸山久右衛門康恒

という1人の人物が文書によっては「丸山久右衛門」になったり「丸山康恒」になったりしてしまうのです。

では、それをどうやって見分けていくのか?というのが問題であり、私も色々と
試行錯誤したところです。その方法はケースによって異なり一律ではありません。しかし、分限帳以外の記録を探していくと藩士の実名が出てくるものが存在していることもあります。

分限帳をくまなく分析して、その藩にその姓の家は一軒しか存在していない事を確認し、かつご依頼人の家が明治時代に士族であったという確証を得られれば、同一人物であろうという事が分かったりもします。

ケースによって異なりますが、「通称」「実名」を何とか結び付けていくのです。江戸時代から明治時代に変わる際には実名を改名しているというケースも多々ありますので、本当に一筋縄ではいきません。

自家が武士の家である~という場合でも心してご先祖探しに臨む必要があるということが言えそうです。