過去帳の閲覧は本家の協力を仰ぐ

家系図 ルーツ

第58号

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1.家系図ニュース~閲覧不可の古文書を閲覧する
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こんにちは、行政書士の丸山学です。

今月は現地調査が5件もありまして、新年早々忙しくなりました。
戸籍の範囲を超える調査では様々な古文書を閲覧する必要があるのですが、先日のある『200年たどるコース』の調査では公的機関(図書館、博物館、文書館など)に所蔵されているものの中でも「閲覧不可」になっていた古文書を閲覧してまいりました。

市町村や都道府県の公的機関には、家系図作成・ご先祖探しに不可欠な文書がたくさん所蔵されていますが、その全てが「閲覧可」な訳ではありません。様々な事情で「閲覧不可」のものがたくさんあります。そして、そういう事情のあるものにこそ、有益なものがあります。

では、不可のものをどのように閲覧するのかと言いますと、実際にその文書の所有権を有している人、あるいは有していた人に協力をしていただきます。公的機関に所蔵されている場合であっても、古文書の実際の所有者は別にいて単に預けている(預託)だけというケースも意外とあります。

個人宅で大量の古文書を傷めずに保管するのは難しいので、その管理だけお願いするような感じです。そういう場合には、その本当の所有者に連絡を取り事情を伝え、ご協力をしていただきます。実際の所有者がOKをすれば公的機関の方でもほぼ閲覧させてくれます。

今回は某歴史博物館に所蔵されている某寺の古文書でした。ご住職から承諾をいただき、歴史博物館できれいに保管されている古文書から戸籍の範囲を超えてご先祖様を判明させられました。ご依頼人のお父様が長年ご自身で調査をされていたのですが全く進まずに困って当方に依頼していただいたという案件でしたので、私としましても判明させられてホッとしました。


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2.過去帳の閲覧は本家の協力を仰ぐ
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閲覧が難しい古文書の一つに、お寺の「過去帳」があります。
プライバシーの問題がありますので、現在では多くのお寺で閲覧禁止となっており、私のような仕事で行っている代理人が駄目というだけでなく檀家であっても閲覧不可となっているケースが多いようです。

確かに過去帳などは他家の記録もありますから、それも致し方ないといえます。ですので、ひとつの方法としてはご住職に代わりに見ていただき必要個所を抜き書きしていただくという方法もあります。

しかし、たとえそのような方法だとしても、見ず知らずの私がいきなり「○○家の記録を見せてください」「ご住職が代わりに見てください」と、お願いしても断られるでしょう。先祖探しをしている本人だとしても現在まったく付き合いのないお寺に行って「過去帳を見せてください」と言っても、やはり無理です。

では、どうすればいいのかというと、地元に残る本家に協力をしていただくのがいちばんです。戸籍をたどっていくと、分家を繰り返してきた家でも明治時代に居住していた場所は判明します。自家の総本家がどこかはその明治時代の居住地で本気で探せば見つかる筈です。

まずはその本家に事情を説明し、誠意をもってご協力をお願いします。お寺さんも、やはり本家がお願いするのであれば断れない~という事ではなく、本家がお願いしてくるものであれば「安心」なのです。

いくら自分は末裔だと主張しても、普段全く付き合いの無い方に大切な個人情報を見せたり教えたりすることは出来ないのは当然のことです。過去帳の閲覧、あるいはその情報の取得を考えるならば、まずは本家からお願いしていただくという流れを作らなければいけません。そうすれば、難しいと言われる過去帳の情報取得もかなりの確率で実現できる筈です。