北海道の先祖探し~無事に200年以上さかのぼれました~

家系図 ルーツ

第51

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1.家系図ニュース~『日刊ゲンダイ』に取材されました
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こんにちは、行政書士の丸山学です。

10月9日付け(8日発行)の新聞『日刊ゲンダイ』に私の取材記事が掲載されました。「秋の夜長は家系図作り」というタイトルでほぼ1ページを使って大きな記事になっていました。

その中で記者の方は「孔子の子孫は200万人超」という最近のニュースと絡めて書いています。私自身のルーツについても記事になっているようですが、自分の部分はさておき「孔子の子孫は200万人超」という話は面白いですね。

先祖が孔子という場合は「1000年」どころではない壮大な話です。子孫が公式に認定されているというのも興味深いところです。


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当事務所では「人権」については充分な配慮をして家系調査を行なっています。人権侵害に当たるような調査、他人の身元調査は受け兼ねますのでご了承ください。


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2.北海道の先祖探し~無事に200年以上さかのぼれました
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さて、最難関と言われる北海道の先祖探しをしている事は前号でも書きました通りです。
◆前号『北海道の先祖探し~奇跡的に移住元が判明しました!~』
⇒ https://www.5senzo.net/750.html

明治時代の本籍地は北海道某郡。明治初期の戸籍は焼失しているので、どこから北海道に移住してきたのか全く不明というところから始まった案件です。

前号では奇跡的に移住元が判明した件を書きました。郷土史の記載から西日本の某藩の士族であったことが判明した訳ですが、早速、西日本のその某藩の分限帳を求めて現地に出向きました。その藩は比較的、分限帳の残存状態がよく江戸時代を通じて各年代のものが良い形で残っていました。

しかし、分限帳というのは戸籍や宗門人別帳と違い親子関係が明確に記載されている訳ではありません(書かれている場合もありますが)。そうなると、武士は苗字があるといっても、その藩に同姓の家が何軒か存在していると、一つの年代にご依頼人と同じ苗字の藩士が複数人記載されていることになります。

江戸時代末期のものは戸籍の名前と照合することにより同姓の藩士が複数いても、ご先祖を特定することは出来ますが、その上の年代に上がったときは誰がご先祖なのか分かりづらくなります。

今回もそうでした。ご依頼人と同姓の家がその藩に複数ありました。しかし、親子関係が書かれていなくても丹念に追っていくと世代が変わっても誰と誰が親子関係なのかは見えてきます。

武士の場合、特に「石高」で分かります。
分限帳には、それぞれの藩士の禄高(給料)が「百拾石」「四拾五石」などと明記されています。これは世代が変わってもほとんど変わりません。

ですので、数軒の同姓の家がある程度であれば年代をさかのぼっていってもほとんど区別が付きます。そのような形で今回は戸籍で分かる範囲を超えて二百数十年分のご先祖様のお名前を明らかにすることが出来ました。

また、藩に提出した家の由緒書きから「清和源氏」(清和天皇の末裔で皇室を離れて民間に下った一族。日本の氏族のなかでも清和源氏は名族です)が出自である事も判明しました。 こうして、明治時代の北海道の本籍地しか分からないという状態から二百数十年分のご先祖様の名前が明らかになり、かつ、出自は清和源氏~つまり清和天皇までつながる家系であることまで分かりました。

私としても、どうなることかと思っていた案件でしたので本当に良かったといいますかホッといたしました。但し、繰り返しになりますが、これはかなり幸運な方だということをご承知おきください。

北海道が最古の本籍地だという案件は、それ以上たどるのは困難を極めるということだけは覚えておいていただいた方がよいかと思います。(もちろん、当事務所ではどんなに困難な案件でも最善を尽くして頑張りますが)