分家後の記録に本家の由緒が書かれている

家系図 ルーツ

第40

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1.家系図ニュース~行政機関にお世話になることも多い~
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こんにちは、行政書士の丸山学です。

家系図作成、ご先祖調査の方は日々書ききれないくらい(あるいは個人情報的に書けない)様々な進展があります。だいぶ前の号に、ある「200年たどるコース」の案件で手がかりが少なく現地を歩き回っていたら神社があり、そこに何とご依頼人のご先祖と思われる人物の名前が刻まれた石碑を発見した~という話を書きました。
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…そのご先祖様は幕末から明治初期にかけての人物で、最古の戸籍で名前だけ分かっていて、それ以上の情報は一切ないという状態でした。しかし、その神社にはもはや誰も常駐していないし、近隣のお寺に聞いても誰が管理者なのか分からないと言います。

ところが、このたびその神社を管理している方が判明しました。その地域の世話役をされている方です。どのようにして、その方が管理者が判明したかといえば市役所にお聞きしたのです。しかも、その市役所の方では勝手に管理者の情報(名前、住所、電話番号)を教える訳にはいかないとのことでしたが、市の方から事情を全てお話いただき、その方から「そういう事情でしたら電話番号を教えても構わないですよ」という許諾を取り、当方に全ての情報を伝えてくださったのです。

そうして、その管理者の方と電話でお話させていただいたのですが、その結果判明した事は残念ながらその石碑に彫られたご依頼人のご先祖と思われる人物は同姓同名の別人であることが分かりました。その石碑に彫られた人物は、つい数年前まで存命だったようです。今から思えば、どうりで石碑の摩耗が少なかった訳です…

…というように、ご先祖探しという点では残念だったのですが、それでも真実が一つ判明したことは大事なことです。このように、行政機関に手助けをしていただく事も数知れずです。ここはやはり「行政書士」という国家資格の強みかもしれません。資格に感謝です。


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当事務所では「人権」については充分な配慮をして家系調査を行なっています。人権侵害に当たるような調査、他人の身元調査は受け兼ねますのでご了承ください。


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2.分家後の古文書から本家の職業が判明した!
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進展といえば、長らく調査が難航していた「400年たどるコース」の方でも大きな進展がありました。こちらの案件は、菩提寺の過去帳の記録によって元禄時代から現在のご依頼人までのご先祖名はほぼ明らからになっているのですが、江戸時代中に何をやっていたのかが全く分からないという状況でした。

某藩の城下町にいたことは確実。
その後、分家をして分家した家は別の場所で旅館業を始めました。これも確実に分かっている事実です。その分家をしたのが江戸時代の後期です。

ではその分家前の本家は何を稼業としてきたのか?居住地から考えますと「町人」(商人、職人)であった可能性が高いといえます。その城下町の古文書等を何日もかけて読みましたが、全くその家のことが出てきません。少し途方に暮れかかっていました。

しかし、考えてみれば私は大事な調査を忘れていたのです。分家後、旅館業を営んでいたその地域の古文書調査です。分家後のご先祖名や職業は既に分かっていることですので、あまりそちらには頭がいっていなかったのです。

しかし、その地域に古文書が現存していれば、そこにその家の由緒について書かれたものがある可能性はゼロとは言えません(可能性が高いとも言えませんが)。少しでも可能性があればやってみるのが、ご先祖探しです。

まずは、その地域の教育委員会に協力を得て(また、行政機関のお世話になりました)その地域で古文書を持っていそうな家を紹介していただきました。紹介いただいた家も旅館業を営んでいましたが、残念ながらそちらの家には所蔵なしでした。

しかし、紆余曲折の末、ようやくその地域に残る古文書を見ることが出来ました。その古文書の中の一つに、「○○屋○○郎は、○○城下の○○屋の次男で~」と、見事にその家の由緒についての記載があったのです!

個人情報の問題で伏せ字ばかりで恐縮ですが、「○○屋の次男で~」という一節によって分家前の家の職業も完全に判明しました。これによって、今後の調査にも大いに役立ちます。

たとえ明確になっている部分であっても、分家後の家が存在していた場所での調査も大事だということが身に沁みました。分家後の記録にこそ本家についての由緒が記載されていることは充分にあり得るのですから…反省と同時に、嬉しい瞬間でした。