神社では氏子のお名前を控えてくる

家系図 ルーツ

第33

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1.家系図ニュース~越前国から帰ってまいりました
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こんにちは、行政書士の丸山学です。

越前国(福井県)から帰ってまいりました。それにしても福井県の方々は礼儀正しいし、親切ですね。バス(公共の無料バスですが)を降りるとき、老若男女問わず運転手さんに「ありがとう」と、お礼を言うのには少し驚きました。ちょっと不良っぽいお兄さんまで!

私も飲食店を出るときは「ご馳走様」と言いますが、「ありがとう」とは言い慣れていませんので自分が降りる番になって口から出たのは「どうも…」だけでした。「ありがとう」と言うつもりが、意識しすぎて逆に無愛想な挨拶になってしまいました。次回からは堂々と「ありがとう」と、言えるようになりたいと思います。

現地調査で道ゆく人に色々と尋ねても親切でした。田圃の真中にある墓地を見つけて、依頼人のご先祖様の江戸時代の墓地がありはしないかと行こうと思ったのですが、どこから行けばよいのかよく分からず傍にいた村の古老ともいえそうな方に「あそこには、どうやって行けばよいのですか?」と、聞くと、やおら私の車に乗り込んできて一緒に乗りながら道案内をしてくれました。

さらには、事情をお話するとその墓地の中の無縁墓の中に私が探す苗字、名前がないかを一緒に探してくれました。いやいや、色々な出会いがあるので、まるで旅番組のようです。そのうち『田舎に泊まろう!』(テレビ東京)のように、現地で宿泊先を探すようになるかもしれません(笑)。

そうえいば、越後国(新潟県)の方々も親切でした。あの辺りの特徴なのでしょうか?今後は越中(富山県)にも行きますので、楽しみです。


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2.神社では氏子のお名前を控えてくる
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今回の福井県のこの「200年コース」は、なかなか難しい案件といえます。戸籍取得の結果、その家は明治時代の初めの数年間まではその地にいたのですが、その後移転してしまったことが分かっていました(但し、その他の調査により江戸時代とそれ以前から永くその地で暮らしていたことも分かっています)。

ですから、福井県時代の菩提寺が全く分からないのです。当然、お墓がどこにあるかも全く不明でした。こういう時には力技しかありません。

その江戸時代から明治初期まで住んでいた村をひたすら歩きまわり、お墓や神社の石碑に苗字、名前が刻まれていないかを探していきます。近隣のお寺には過去にその苗字の檀家がいないことは確認していますので、お寺の敷地以外の墓地を見つけては墓石を見ていくのです。

それらの墓地のうち、大方は現在でも管理する人がいる奇麗なお墓ですが、一隅に無縁墓が固められています。そこに書かれている文字を一基一基見ていきました。

江戸時代のお墓は非常に小さく、俗名が書かれていることは少ないのですが、この地域のものは意外と俗名が刻まれていました。ひとつの村といっても決して小さくはありませんので、そうした墓地が5か所点在していました(多分、見落としはないと思います)。

すべて同様の作業を繰り返しましたが、目当てのお名前を見つけることは出来ませんでした。また、地域内にある神社もすべて回りました。石碑に明治時代の人名が刻まれていることは結構あります。これも4か所回りましたが、やはりお名前はありませんでした。

墓石や神社の石碑に名前を見つけられれば、そこからまた色々と分かることもあるのですが…残念でした。当日は非常に暑く、ちょっと疲れましたね。

ところで、神社を回ったときに石碑に目当ての名前を見つけられなくても記録してくるべき事があります。それは、『氏子のお名前を控えてくること』です。

最近の神社は、ほとんどが神主さんもいない無住です。ですので、神社のことを聞きたくても聞く人がいません。そこで、石碑などの寄進者(=氏子)の名前を控えておくと後々役立ちます。

寄進者であれば氏子総代の可能性もありますので、そのお名前を後で電話帳などで調べれば住所も分かります。そこに手紙を出して、神社の氏子台帳の有無の確認などが出来ますので重要なのです。

今回は、現地調査は残念な結果でしたが、古文書に有益と思われるものがありましたので良かったです。

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