「検地帳」も先祖探しに有効な古文書

家系図 ルーツ

第30

=================================
1.家系図ニュース~新サービス『戸籍2系統』始まりました
=================================

こんにちは、行政書士の丸山学です。

さて、新サービスを発足させました。調査コースに新たに『戸籍・除籍簿を2系統取得+歴史探訪報告書』というコースを新設いたしました。

いつもお話していることですが、今、古い除籍簿が順次廃棄されていってしまっていますので早めに戸籍・除籍簿だけは取得しておいた方がいいと思います。そうしないと江戸時代とのつながりが無くなってしまい、それ以上の調査は不可能になってしまいます。ご自身でも構いませんので、戸籍・除籍簿の取得だけは早めにしておいてください。

自身でやるのは大変そうだという方は、この2系統コースをご利用いただき、父方、母方の分だけでも取得を済ませていただければと思います。いずれにしても、役所が廃棄をする前に取得してしまいましょう。


--------------------------------------------------
◆家系図作成サービス
調査範囲を戸籍取得だけに限るリーズナブルなコース
⇒ https://www.5senzo.net/60.html
 戸籍4系統+歴史探訪報告書コース
 戸籍2系統+歴史探訪報告書コース
 戸籍1系統+歴史探訪報告書コース

戸籍を超えて徹底的に文献調査・現地調査も行うコース
⇒ https://www.5senzo.net/62.html
 200年たどるコース
 400年たどるコース
 1000年たどるコース
--------------------------------------------------
当事務所では「人権」については充分な配慮をして家系調査を行なっています。人権侵害に当たるような調査、他人の身元調査は受け兼ねますのでご了承ください。


=================================
2.「検地帳」も先祖探しに有効な古文書
=================================

ゴールデンウィークに入り、私の現地調査も一休みです。
年末年始、お盆、GWなどの連休中は交通費、宿泊費も値上がりしますので、こういう時は都内での文献調査や家系図・報告書の作成をしているに限ります。GWが明けたら、5月には関西の某家所蔵の古文書を閲覧しにいきます。

この古文書群は現在では地元の博物館に委託されているのですが、所蔵者に許可をいただきまして、博物館の方からも閲覧許可が出ました。しかし、博物館の方でも未整理だそうです。

博物館の学芸員の方が「未整理ですが、それでも大丈夫でしょうか?」というので、私の方は「あっ、はい。どちらにしても全て片っ端から見ていきますので。大体、どれくらいの量がありますかね?結構ありますか?数百点くらいありますかね」と、気軽に受け答えしたのですが、その後の学芸員の方の言葉を聞いて愕然としました。

学芸員「‥いえ、数万点ありますが‥」

少し眩暈を覚えました。これまで千ページ近い古文書を1日で撮影したりしたこともありますが、未整理の古文書が数万点って想像するだけで気が遠くなります。数万点ということはページ数に直すと数十万でしょうか‥?

まあ、あまり想像すると気を失いそうですので深く考えないようにしています。とりあえずは2日間閲覧することになっていますが、それで収まりますかどうか。この案件は『400年コース』ですから、もともと1日や2日で事が済むとは思っていませんので、じっくりいきたいと思います。数万点の古文書と対峙する実録はまた、ご報告させていただきます。

さて、今までも古文書について色々と書いてきましたが、「過去帳」「宗門人別帳」「分限帳」といった話が多かったと思います。しかし、古文書の中で忘れてはならないものに「検地帳」があります。別名で「御水帳」などとも呼ばれたりします。

もし、ご先祖様が江戸時代から地主なのであれば、そこに名前が登場する筈です。
検地帳、御水帳などのほかに村によって「田畑書上げ帳」など様々な名称で似たようなものが存在しますので、図書館や文書館などに行ったら、そうした名称の古文書にも注意を向けるようにしてください。

検地帳では、当然に所有していた田の石高なども判明しますのでご先祖様の生活ぶりもうかがえます。また、庄屋、百姓代、組頭などの村役人の移り変わりも見てとれます。是非、「検地帳」のチェックを忘れないでください。