古文書は一般の家にも所蔵されている

家系図 ルーツ

第18

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1.家系図ニュース~奈良県での現地調査⇒国会図書館に籠もり
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こんにちは、行政書士の丸山学です。

今週は、水曜日、木曜日と奈良県で現地調査でした。『400年コース』の案件なのですが、とりあえず200年分程度は明確になってきました。そして、さらにたどれそうな展開になってきました(詳細は下記で)。

ところで、地方に行くと人間関係の濃さを肌で感じますね。
今回も、目的のお寺に約束の時間よりも早く着いてしまったので、仕方なく道端で本を読んで時間をつぶしていました。

そこへ自転車で地元の方が通りかかり、私を見るとすぐに自転車を止めました。不審者だと思われると困りますので、すぐに「○○寺さんに用事がありまして‥」と言うと、笑顔で「そうですか」と答えてくださりました。

地方では地域以外の人を見ると、すぐに分かるのですね。都会と違い全員が顔見知りなのでしょう。これは防犯上、非常にいい事ですね。誰が紛れ込んでも分からない都会というのは、かなり恐ろしいところです。今日の本題も、家系調査と人間関係についてです。

さて、出張から帰ってまいりまして、翌日の金曜日は一日中、国会図書館に籠もり『200年コース』の2件分の文献調査を行ないました。ちょうど、両方とも長野県の案件ですので文献調査では重なる部分もありますので一緒に調べていきました。

一日中、文献を読んでいるとさすがに目も疲れてくるのですが(図書館に行った時には時間を有効に使うためにほぼ休みなしで書物を読み続けます)、そうした疲れを癒すために私が行なうのは「読書」です(笑)。

家系調査に必要な歴史関連の書籍や小説。そして、私も一経営者ですのでビジネス関連の書籍など内容は様々ですが、とにかく新しい知識を得るのは楽しいですね!という訳で結局、この日は朝から深夜まで目を酷使してしまいました‥

来週は調査で瀬戸内海の某島に行きますので、少し目の保養が出来ればいいのですが、おそらくまた古文書との格闘が待っていると思います。


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当事務所では「人権」については充分な配慮をして家系調査を行なっています。人権侵害に当たるような調査、他人の身元調査は受け兼ねますのでご了承ください。


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2.古文書は一般の家にも所蔵されている
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さて、今回は上記の通り、まず依頼人の方の旧菩提寺にうかがいまして色々とご協力をいただき、200年分程度のご先祖様が明確になりました。

しかし、問題はそこから先です。『400年たどるコース』ですから、江戸時代の前期までさかのぼる事が目標です。江戸時代をたどるためには、どうしてもその地域に残る古文書(宗門人別帳など)が必要になります。そうしたものが、図書館等の行政機関に寄贈されていれば話は簡単なのですが(いえ、正確にはそうした場合でも必ずしも閲覧できる訳ではありませんので色々と努力は必要ですが‥)、実際のところ、寄贈されていないケースも多くあります。

今回も行政機関は確認したのですが、その村の古文書は一切寄贈されていませんでした。

では、こういう場合はお手上げでしょうか?
いえ、そういう場合には地域のどこかの家が個人で所有しているという事が大半です。つまり、どこにあるかは分からないけれど、大概どこか一般のお宅に古文書は現存しているものです。

それを突き止めるのも、ご先祖様探しでは大事な作業になります。そんな時にものを言うのが、前述のとおりの地方ならではの濃い人間関係です。色々と差し障りがあるといけませんので詳細は書けませんが、今回もその地域の中で次々に古文書がありそうな家を紹介していっていただきました。(イメージとしてはWeb上のSNSのような感じでした)

そして、あるお宅に事情を告げてお邪魔させていただきましたところ、ありました!こういう場合、大体、埃をかぶったダンボールに古文書がいっぱいに詰められて代々引き継がれています。ですから現在そのダンボールを引き継いでいる当主の方はその中身が何なのかをよく知らないケースもあります。

今回もそのお宅で見た光景はまさにそれでした。その地域の貴重な古文書が大量に眠っていたのです。もう捨てようかとも考えていたそうです(‥危なかった!)。大量にありそうですし、突然の訪問ですから失礼があってはいけませんので、その日はいったん辞しまして、改めて閲覧のお願いを正式に手紙でさせていただく事にしました。

今回のその古文書で江戸初期までたどれるのか現段階では不明ですが、大きな進展のあった現地調査になりました。

歴史学者の網野善彦氏の著作『古文書返却の旅』(中公新書)によれば、日本では今もなお、無尽蔵ともいえる古文書が未発見・未調査のまま眠っているそうです。旧家の古い襖、屏風などの裏には確実に文書が張られているとも同書で書かれています。

現在、古い戸籍がどんどん処分されていて家系図作成を行うためのご先祖様探しをしている方にとっては受難ですが、戸籍だけでなく古文書の多くもその危機に立たされています。

ご先祖様探しだけは、「定年後ゆっくり」という訳にはいきません。今日もどこかで貴重な古文書が焼却されている事でしょう。是非、早めにご先祖様探しをスタートさせましょう!

古文書返却の旅―戦後史学史の一齣 (中公新書) 網野 善彦
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