ご先祖様の墓石は見つかるか?

家系図 ルーツ

第125号 (2015年6月19日) ※読者数6,672人

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1.家系図ニュース ~7月には新規受付を再開する予定です~
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こんにちは、行政書士の丸山学です。

さて、前号でもお知らせしましたとおり、現在のところ大変多くのご依頼をいただいており、家系図作成の新規ご依頼受付を休止しております。

但し、7月下旬には新規受付を再開できる見込みでおります。多くのご依頼を頂くことは有難いことですが、業務の質を保つために案件が一定数を超えるとそのような措置で調整させていただいております。

ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいませ。

再開と同時にご依頼をご希望される方は下記URLにある申込みフォームから依頼の旨を送信しておいていただけますと、再開と同時にご案内させていただきます。そのような形で「予約」をいただいている方も既に多くいらっしゃいますので、その後がまたどうなってしまうかは状況しだいになります。
ですので、真剣にご依頼を検討されている方はお早めに申込みフォームから送信しておいていただけると助かります。

私の方は、既にお受けしている案件を無事に完了させるために日々、調査につぐ調査をしております。


◆重版(3刷目)『先祖を千年、遡る』(幻冬舎新書)
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2.ご先祖様の墓石は見つかるか?
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最近完了しました関東地方の案件。

この案件では、ご先祖様を古くまで遡ることはもちろんですが、ご依頼人の意向として「調査の過程で古いご先祖様のお墓がどこにあるか分かると有難い」というものがありました。

江戸時代からずっと同じ場所に居住しているという方は、さすがにご先祖様のお墓がどこにあるか分からないという事はありませんが、明治時代以降、分家や転籍を繰り返していると明治~大正期のご先祖様の墓がどこにあるか分からない、というケースが多々あります。

こちらの案件では、まず古いところまで戸籍を遡っていきました結果、明治時代までは南関東の某所に居住されていた事が分かりました。
しかし、分家・転籍を繰り返していた影響と、あまりご先祖様について話を聞く機会がなかった等の事情も重なり、ご依頼人もその土地にご先祖様が住んでいたという事を初めてお知りになりました。つまり、これまで縁もゆかりもなく聞いたこともない土地だったという訳です。

その最古の本籍地に現在も同族の方が残っていると色々とお聞きできるのですが、電話帳で調べましても同姓の方はいません。
そこで私がその最古の本籍地の地番に実際足を運んでみたのですが、そこは既に荒れ地になっていて、かつて家があった面影もありませんでした。大正時代に外の土地に転居されて以来、そのまま荒れてしまったようです。

近所の方に伺ってみましても、さすがに明治時代に居住していた家の事を覚えている人はいらっしゃいませんでした。但し、その近辺にご先祖様のお墓がある(少なくても、かつてあった)筈です。

その地区(江戸期の村域)に3軒のお寺がありますので、もう力技で一軒一軒訪問して「●●家のお墓はないでしょうか?」と聞いて回りました。そして、当日は留守でしたが後日手紙で問い合わせた一軒のお寺から「その姓の古いお墓があります」と、お返事をいただきました。

現在のその地域にはほとんどない名字ですので間違いないと思われましたが、実際に確認する為に訪問しご住職に案内をしていただきました。その古い墓石には明治期に亡くなった方のお名前が刻まれており、確認しますと、間違いなくご依頼人のご先祖様のお名前でした。

こうして全く見知らぬ土地でご先祖様のお墓に出会うことが出来ました。

但し、このお墓については二十年ほど前まで守ってくれていた人(ご依頼人とは遠い親族)がいた為に現在もそのままの形で残っていましたが、何十年も経過してしまうと無縁になってしまうのが一般的です。そういう意味では幸運でありました。

実際、これまで墓地の一隅に集められた無縁の墓石の中から奇跡的にご先祖様のものを発見した事もあります。しかし、それは本当に奇跡でして無縁墓石は重ねて置かれており物理的に文字が読めない事が多いので探し出せるケースは僅かです。

運がよくないと古いお墓を見つけることは難しいのが実状ですが、諦めずに探してみるとこういうケースもあるという事です。