村の一軒一軒の系譜を書き出した史料があることも

家系図 ルーツ

第115

=================================
1.家系図ニュース ~テレビ番組の企画も終了し、黙々と調査の日々~
=================================
 
こんにちは、行政書士の丸山学です。

昨年後半~今年にかけて2回出演させていただき、番組内で家系調査を実際にやらせていただいた『100秒博士アカデミー』(TBSテレビ)ですが、3月をもって番組自体が終了しましたので、この企画は正式にこれで終了となりました。

番組出演は非常に良い勉強になりましたが、時間を取られてしまうというのが最大の問題点でした。そういう意味ではホッとしています。

最近はご依頼いただいている案件をひたすら黙々と進めています。
朝出社すると、まず各方面に協力をお願いする電話をかけまくり(所蔵されている古文書を見せていただきたい等々)、それが終わると今度は協力をお願いする手紙をあちこちに書きます。
考えてみますと、戸籍の範囲を超えた先祖探しは人の協力を得られないと何も進まないというのが実状であり、私の仕事は基本が「お願いすること」になっています。

尤も、その前にその地域の歴史や関連する事項について勉強をする(主に書籍等を読み込む)という事も大事です。ですから「勉強する」「お願いする」。その上で実際に「現地調査に赴く」という流れを繰り返しています。


--------------------------------------------------
◆家系図作成サービス
調査範囲を戸籍取得だけに限るリーズナブルなコース
⇒ https://www.5senzo.net/60.html
 戸籍4系統+歴史探訪報告書コース
 戸籍2系統+歴史探訪報告書コース
 戸籍1系統+歴史探訪報告書コース

戸籍を超えて徹底的に文献調査・現地調査も行うコース
⇒ https://www.5senzo.net/62.html
 200年たどるコース
 400年たどるコース
 1000年たどるコース
--------------------------------------------------
◆twitter『ご先祖探し実況生中継ツイッター』
⇒ https://twitter.com/marujimu

◆丸山事務所特製『ご先祖探しスーパーデータベース』(日本の先祖データ)
⇒ https://www.5senzo.net/9sdb.html

◆私(丸山学)の著作 重版3刷目『先祖を千年、遡る』(幻冬舎新書)
※目次・購入
⇒ https://www.5senzo.net/book-senzo.html
--------------------------------------------------


=================================
2.村の一軒一軒の系譜を書き出した史料があることも
=================================

という訳で、日々黙々と調査を続けていますと色々な史料を目にします。

先日、甲信越の案件で面白いといいますか非常に有益な史料に出会いました。
当該旧村の家、一軒一軒について先祖名が書き出されており、かつそれぞれの家の役職(組頭など)やどの家から分家して出来た家なのかという事が克明に記されているものです。

江戸時代後期にその帳面は作成が開始されて、何と昭和20年代まで書き継がれていました。やはり戦前までは自家のご先祖という事に対して非常に関心が高かったことが分かります。

もちろん現在でもご先祖様を大事に想う気持ちは同様にありますが、そこまで詳細に記録をしようという動きはみられません。
尤も昔は人の移動が現在よりも少なく、一つの集落は江戸期からずっと同じ顔ぶれできていますので、集落全体で記録していくということが可能でした。しかし現在では皆が同じ土地に昔から住んでいた訳ではないので、そうした記録を残すような動きが地域全体で起こる事はあり得ないのだろうとも思います。

実は関東の案件でも一度、同じような史料を目にした事があります。そちらは明治時代に作成されたものでした。こうした史料が出てくるとご先祖探し・家系図作成は一気に進みます。
甲信越の案件で出てきたものは旧家に所蔵されていたもの。関東の案件で出てきたものは、お寺に写しが取られていたものでした。

全ての案件で、こうした良質な史料に出会える訳ではありませんが、そうしたもの
が存在するかもしれないという前提で諦めずに探していくことが大事ですね。