第107号
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1.家系図ニュース ~陪臣の記録探し~
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こんにちは、行政書士の丸山学です。
ご先祖様について「江戸時代中は○○藩の武士であった」というように伝わっている家も多いと思います。そうした家の先祖探しにおいては、当該藩の分限帳などを探していくのが基本となります。
しかし、何故かその分限帳にご先祖様の名前が出てこない~という事も稀にあります。
武士であったという言い伝えが間違っていたのか?と、疑問が湧いたりします。
まあ、言い伝えというのは誇張される傾向があるのは確かですが、それでも全く根も葉もないことが伝わるというのも逆に不自然です。
実はこうした「武士と伝わっているのに藩の記録に出てこない」というケースでは、実は藩の直臣(つまり、藩士)ではなく藩士の家臣(つまり、家臣の家臣)であったという事が多いように思われます。
直臣の場合には藩の分限帳に出てきますが、家臣の家臣(陪臣)の場合には藩の分限帳には載らないケースが多いです。そして、陪臣の記録というのは現在ではあまり残っていません。
ただ、実際にどれくらい残っていないのか?(あるいは残っているのか?)という事は正確には誰も把握できていないのではないでしょうか。
そこで、ご先祖探しを仕事とする私は藩の分限帳もさることながら、そうした陪臣の記録を出来るだけ集めるように日々の調査の中で努力しています。
郷土史などを多く読んでいますと、意外と陪臣の記録が出ていたり、そうした史料の所在に触れているケースがみられます。そうしたものを丹念に集めています。
私の中では今、密かに「陪臣ブーム」です。ちょっとマニアックすぎますけど(笑)。
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2.必要な史料を探し出すことが先祖探しの90%を占める
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最近つくづく思いますのは(戸籍の範囲を超えた)先祖探しの成否は「必要な史料がどこにあるかを探し当てること」にかかっているのだ…という事です。
もちろん、必要な史料(古文書等)に出会った後も、それを閲覧するための交渉をしたり、それを読解したりという作業がある訳ですが、それは史料がどこに存在するかを探し当てることに比べたら些細な問題です。
何しろ必要な史料がない状態では、先祖探しは一歩も進まないのですから…
必要な史料というのは、具体的にいえばご先祖が暮らしていた「村」「町」の古文書です。宗門人別帳だったり検地帳だったりします。
私も依頼を受けた案件では、もちろん、ご依頼人家の最古の本籍地の「村」「町」の古文書がどこかに存在していないかをまず探し始めます。
そうした地域の古文書というのは、村の庄屋・名主を務めていたような旧家に個人所蔵されている場合もあれば行政機関に寄贈されている場合もあります。
時には古本屋に出回っていたりすることもあるのです。
そして、そうした目指す村の古文書は必ずしも現存しているとも限りません。
あるかどうか分からないものを、ひたすら探すのです。
そして、どこにあるかが分かれば、それで90%は成功が見えるのです。
もちろん、作業時間そのものは史料を読解する事に多大な時間がかかる訳ですが、成否はやはり「探し出す」ことにかかっています。
…しかし、そうした目指す古文書は思わぬところにある事もあります。
そのためには、出来るだけ先に「どの村の古文書はここにある」という事が分かっているのが理想です。
とはいえ、江戸期の町村は約7万ありました。
この7万もある町村の、それぞれの古文書の所在情報を予め持てたら調査は効率的に進み、調査の精度も上がります。
そのために私は、あまりに遠大な計画ですが『ご先祖探しスーパーDB(データベース)』を地道に構築しています。詳細は下記ページをご覧ください。
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先日も依頼を受けた案件の調査で、ある行政機関で古文書を閲覧した際に当該村の検地帳等はもちろん、近隣の村々の宗門人別帳なども撮影しました。
某財団法人でやはり古文書を閲覧した際には、その機関で所蔵している各村の古文書を目録から全て写し取ってきました(目録はコピー、撮影禁止の機関も多く手書きで書写します)。
そうした事により、一気に約150の町村(江戸期の)の古文書情報を上記データベースに新たに入力することが出来ました。
その機関には藩が所蔵した文書が中心に所蔵されているのですが、その藩の領地は全国各地に散らばっています。
そのため、現地で探しても無いようなものが、その機関に所蔵されているのです。
こうした意表を突いた場所に所蔵されている史料などは、いくら最古の本籍地近辺で探しても出会えないのです。地元の行政機関の文化財課などに聞いても分からない場合があります。
そのために、こうした地道な作業で予め日本の江戸期の各地の古文書をデータベース化しておく必要があるのです。
もちろん、これによって依頼を受けた際にすぐに古文書の所在が分かるという効用がある一方、過去に依頼を受けてどうしても史料が見つからず古いご先祖様まで判明できなかった案件についても事後に史料が見つかるケースがあるのです(そうして古いご先祖様が判明した場合には、もちろん既に終わった案件でも情報はご依頼人に提供しています)。
『ご先祖探しスーパーDB(データベース)』も、まだ数千町村分しかありませんが、色々な調査をしていく中で常に情報収集をしていますので、地道にですが日々増加しています。
できることなら江戸期の7万町村の古文書情報を完備したいと思っていますが、全ての町村で古文書が残っている訳ではないので、せめてそれに近づけるように頑張りたいと思っています。
ご先祖探しは、必要な史料の所在を突き止めることが90%と覚えていただければと思います。





