第７４号

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１．家系図ニュース～早朝に書籍執筆を行う日々
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こんにちは、行政書士の丸山学です。

「家系図」とは関係ない話題で恐縮ですが、ここ半月ばかりは早朝に書籍の執筆を行っています。　私は行政書士を開業して現在１０年目なのですのが、出版社の方から「これから開業をする方、開業して日の浅い方にご自身の経験からアドバイスを送る内容で」と、依頼されたものです。

弁護士、税理士、行政書士などのいわゆる「士業」と呼ばれる国家資格者の事務所経営もなかなか厳しい時代ですので、そのようなものが求められるのだと思います。少しでも何かの役に立てればという想いで書き進めています。

但し、日中～夜はやはり先祖探し、家系図作成の案件で行政機関やお寺などに電話をして問い合わせたり、図書館で調べ物をしたりする必要がありますので、自然と執筆に充てられるのは朝という事になります。早起きは苦手なのですが（笑）、眠い目をこすりながら頑張っています。


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２．明治期に一家で北海道に渡った案件は難しくはありますが…
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戸籍の範囲を超えた先祖探し・家系図作成で最も難しいのが、明治初期に一家で北海道に移住しているという案件です。移住前の地に家族が残っていれば（たとえば二男・三男など）、その末裔が現在も同地に居住していて何らかの手掛かりを得られるケースがあります。

しかし、一家でとなるとこれが一気に厳しくなります。明治初期の移住となると、現在の古老に聞いてもほぼ分かりません。お寺でも、一家で移住してしまっていると墓が無縁に移されてしまっているケースも多いです。

それでも、同地の江戸時代の古文書（宗門人別帳、検地帳、五人組帳、連印帳など）が残っていれば、まだ何とかなります。ところが、最近お引き受けした２つの『２００年たどるコース』の案件では、どちらも村の古文書も残っていませんでした。

つまり、先祖探しで最も難しい案件が二つ続いてしまったのです。しかし、一件は現地の同姓の家々に問い合わせた結果、「どうやらウチから分家したようだ」と本家筋から連絡があり、家紋なども照合していった結果、何とか戸籍以上の情報を得ることに成功しました（1000年前のエピソードなども分かりました）。

ところが、もう一件は現地の同姓の家々に手紙や電話で聞いて回っていましたが、全く「ウチとつながる」という家が見当たらず本当に困っていました。同姓の家々に菩提寺をお聞きし、それらのお寺にも問い合わせてみましたが、古いご先祖様名を照合してもらっても一致する記録が見つかりません。

そこで、ダメもとで地域を少し広げ、同姓宅の菩提寺にこだわらず他のお寺に問合せをしてみました。その結果、先日あるお寺から「そのお名前（戸籍で判明した幕末のご先祖名）ならウチにありますよ」と、電話をいただきました。どうやら過去帳に地番も記してあるらしく、それが最古の戸籍の地番と一致しますので間違いなさそうです。（地番が書かれている過去帳というのは珍しいですが、おそらく明治期以降に家ごとの整理をさ
れたなど特別な事情があるのでしょう）

菩提寺が判明しましたので、何とか戸籍で分かっていた以上のことが判明しそうです。二つの案件とも、厳しいと思われましたが、諦めずに頑張ると良いことが起きるものです…。