「武鑑」でご先祖探し

家系図 ルーツ

第39

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1.家系図ニュース~梅雨から夏が先祖調査の最も辛い季節
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こんにちは、行政書士の丸山学です。

今日は、後述しますように東京都立中央図書館で『武鑑』をはじめ大名家、旗本家関連の文献調査でした。

現地調査に比べれば図書館での文献調査は快適なのですが、梅雨の最中にはちょっと出かけるだけでも蒸し暑さと雨で不快度は上がってしまいますね…以前にも書きましたが、都立図書館は小高い丘の上にあるので尚、じっとりした暑さが応えます。

梅雨が明けて夏になれば、同じ暑さでもカラッとしていて良いのですが、この場合、現地調査で苦労します。竹藪が多い場所でお墓や石碑を調査するとなると虫たちが寄ってきます。そろそろ経費で虫除けスプレーを用意しなければ…


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当事務所では「人権」については充分な配慮をして家系調査を行なっています。人権侵害に当たるような調査、他人の身元調査は受け兼ねますのでご了承ください。


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2.「武鑑」でご先祖探し~ご先祖が大名、旗本、幕府役人であるなら
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今、手がけているある「200年たどるコース」は、ご先祖様が大名、旗本(幕府の上級武士)家です。ご先祖様が「大名」「旗本」「幕府役人」である場合は、『武鑑』という江戸時代の書物が参考になります。

もちろん、大名家で本家筋の家であれば系図などもきちんと残されているでしょうから、そもそも先祖探しの調査は不要でしょうが、そうした家から分家をしてきた家などでは「先祖は大名・旗本であったようだが…」という言い伝えだけで系図が明確に分からない場合が多々あります。

『武鑑』というのは、現在で言えば紳士録みたいなものであると説明される事も多いようです。大名・旗本の各家について「役職」「石高」「家紋」「当主の父親」などが一覧になっているものですので、あながち間違いではない説明でしょう。父親の名前も載っている訳で、家系をたどるという意味でも優れものです。

江戸時代はこの『武鑑』は大ベストセラー書籍であり、須原屋と出雲寺が競って出版をしていたことでも有名で、毎年、新しいものが出版された程です。現在は図書館に行けば、それらの武鑑が年代ごとにまとめられて綺麗な本になっています。図書館の検索画面で「武鑑」というキーワードで探せばすぐに見つかる筈で
す。

しかし、活字化されている訳ではなく当時の武鑑の内容のまま並べられていますので、慣れていないと最初は見方に戸惑うかもしれません。しかし、字のくずし方などはそれほど激しくありませんし、じっくり見ていけば何が書かれているか把握できるようになります。

また、武鑑の情報を基にして各大名・旗本家の情報を活字化してくれている書籍もあります。
たとえば下記のような書籍です。

『江戸幕藩大名家事典』(小川恭一著 原書房)

『寛政譜以降旗本家百科事典』(小川恭一著 東洋書林)

こうした書籍のおかげで、非常に効率よく「武鑑」等の情報を得ることが可能になっています。著者や出版社の方には本当に感謝です。家に幕府の家臣であったという言い伝えがある方は是非、活用してみてください。