ご先祖調査の基本は「戸籍取得+地名辞典」から

家系図 ルーツ

第129号 (2015年11月18日) ※読者数7,929人

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1.家系図ニュース 
~「まぐまぐ大賞2015」の投票開始!応援よろしくお願いいたします~
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こんにちは、行政書士の丸山学です。

当メルマガの読者数も、おかげさまで8000名に近づいてきました。多くの方に読んでいただけると、執筆する元気も倍増します。ありがとうございます。

ところで、当メルマガは昨年の「まぐまぐ大賞2014」の教育・研究部門で5位に選んでいただけました(応援いただいた皆様、本当にありがとうございます)。実は、昨年はそのような投票がある事も知らず、突然にまぐまぐ編集部から連絡があり非常に驚いた記憶があります。

今年も投票が開始されたようです。
もし、よろしければ当メルマガを推薦していただけると励みになりますし、ご先祖探しの魅力を多くの方に知っていただけると思いますので、よろしくお願いいたします。

投票方法は簡単で、下記をクリックしていただき画面右上にある「このメルマガをまぐまぐ大賞2015に推薦する」というバナーを押していただき、後は指示に従って推薦理由の選択をしてニックネーム(匿名でOK)を記入するだけです。

■ここから⇒http://www.mag2.com/m/0000268756.html
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 400年たどるコース
 1000年たどるコース
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2.ご先祖調査の基本は「戸籍取得+地名辞典」から
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私の方はご依頼を頂き、ご先祖調査を行う日々です。

(おかげ様で多くのご依頼をいただいており、現在ご予約をいただいた場合には来年5月頃にスタートさせていただく形になっています。詳しくはサイトで)

戸籍で分かる範囲(おおむね幕末くらい)を超えて、さらに古文書や墓石調査等も行うコースでは実際にご依頼人家の古い本籍地に赴き現地調査も行います。但し、ご先祖調査の基本はまず「戸籍取得+地名辞典」です。これをきっちりやらずに現地に出向いても無駄足になりかねません。

戸籍は自身から遡って取得していき、役所の方で「これ以上古い戸籍はもうありません」と云われるまで取り進めます。最古の戸籍を取得したと思っても、まだそれ以前がある場合もあります。

最古と思われる戸籍の戸主の事項欄をよく見ていきますと「明治21年3月1日○○村から転籍」などという記載がある事もあります。特にその転籍元の○○村が遠隔地の場合には、最古と思っていた戸籍を取得した役所からは「これ以上はありません」と云われても、それは「これ以上はウチの役所には残っていません」という意味ですから、その○○村を管轄する現在の役所に別途、戸籍を請求していく必要があります。

このようにして、本当にこれ以上は取得できないというところまで執拗にやっていきます。
そこまでして初めて、ご先祖様の最古の本籍地が確定できます。(意外と聞いていたのとは違う村だった~なんていう事もあります)

そうして自家の最古の本籍地が確定できたら、次は地名辞典でその村(町)の事をよく調べます。地名辞典というのは、鎌倉時代から現在(出版時)までの全国の行政区分であった。地名が網羅されていて、その土地について詳細な解説があるものです。戸籍に出てくる地名であれば、現在は消滅しているものでも必ず出てきます。

主だったものとしては、角川書店から刊行されているものと平凡社から刊行されているものがあります。私は角川書店の『角川日本地名大辞典』(全47巻+別巻)を全て購入していますので、戸籍取得が終わるとご依頼人家の最古の本籍地についてすぐ調べ始めます。
 (図書館にも大抵はあります)

それを見るだけでも、その土地について「○○藩の武家地」という事が記載されていてご先祖様の姿が何となく見えてきたり、戦国時代には山城が存在していて城主はご依頼人家と同じ名字であったりという情報を得られます。また、その村の検地帳が残っているかどうか等も分かる場合が多いです。

これをしないで、戸籍以上のご先祖様に関する調査をしようとすると非効率的な事になり、日数や資金が予想以上にかかり断念するという事態にもなりかねません。

ご先祖様について深く知ろうと思えば、まずは戸籍取得を最も古いところまで徹底的に行い、その上でその土地についての情報を地名辞典を使って知る。その手順だけ忘れないようにしていただければと思います。