旧土地台帳・地籍図を活用する

家系図 ルーツ

第109

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1.家系図ニュース ~200年コース終了⇒1000年コースへ移行~
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こんにちは、行政書士の丸山学です。

当事務所では「1000年たどるコース」のご依頼をいきなりお請けする事はしておりませんで、必ず「200年コース」もしくは「400年コース」を行った上で、それよりもいける可能性がありそうな場合に限り、改めて「1000年コース」をお請けしています。

この夏に調査を終了した東北の「200年コース」のご依頼人様から、改めて「1000年コース」への移行でご依頼を頂きました。江戸時代以前の調査は、まさに道なき道を行くような状態ですが、何とかご期待に添えるように腰を据えて地道に調査をしていきたいと思っています。
ますます、頑張ります!


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2.旧土地台帳・地籍図を活用する
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ここのところ、「旧土地台帳(+旧公図)」「地籍図」が調査の進展に有益に働く案件がいくつか続きました。

先祖探しの基本として、まずは戸籍を遡って取得して明治初期のご先祖様の本籍地を確認するのだという事は、いつも申し上げている通りです。
しかし、そうやって古い地番まで確定できたとしても、その後に転籍などしている場合には「明治期の古い地番しか分からない」という事態になります。
その地域の地番が現在まで変更していなければ、その場所が現在のどこに該当するのかは簡単に分かります。しかし、地番変更や住居表示などにより古い地番(本籍地)が現在のどこの場所に該当するのか全く分からない~という事も多々あります。
そんな時に頼りになるのが「旧土地台帳」「旧公図」および「地籍図」です。

旧土地台帳は、明治時代の地租改正でそれまでの年貢制度(石高に対しての課税)から納税制度(土地所有に対しての課税)への変更に伴い必要が生じて作成されていった台帳です。
それに伴い、各地番の位置を明確にする公図も作成されました。
これらは登記制度の確立とともに課税の目的としては不要となり、現在では法務局に所蔵されています。古い本籍地の旧土地台帳・旧公図を請求して取得すれば、その土地の所有者の移り変わりや、その地番が存在していた位置が図面上で確認できます。

但し、旧公図は取り寄せても非常に小さい範囲の地図になっており、現在のどこの位置に該当するのかを特定するのに非常に難儀することが多いです。
その点、明治時代に作成された地籍図があると適宜、小字名の記載などもあり照合しやすいです。
ただ、旧土地台帳・旧公図と異なり全国の全地域の分がある訳ではありません。最近の案件で愛知県のいくつかの旧村の地籍図が必要になったのですが、愛知県の分は「愛知県立公文書館」に非常に良い状態で多くの村の地籍図が所蔵されています。
愛知県の案件で、先祖の本籍地の現在地特定に困ったらまず愛知県立公文書館で
該当村のものがないかを確認するべきです。

現在地が特定できれば、その近辺に手がかりを求めて次の調査が出来る訳です。